…レクサスブランドのフラッグシップに位置づけられる3ナンバーサイズの4ドアセダン。2007年5月に登場。レクサスLSをベースにモーターハイブリッド+AWDを搭載して新しい高級車の形を示す。ロングホイールベース4人乗り仕様のLS600hLも用意されている。
LS600hは全長5030mm、全幅1875mm、全高1475mm、ホイールベース2970mm。車両重量2210kg。10・15モード燃費は12.2km。
LS600hLは全長5150mm、全幅1875mm、全高1475mm、ホイールベース3090mm。車両重量2320kg。10・15モード燃費は12.2km。
搭載エンジンはV8・5000cc直噴で394馬力を発生。これに高出力モーターが組み合わされて、システムパワーは445馬力。トランスミッションは無段階変速。乗車定員は4〜5人。価格は970〜1510万円。
外観★★☆☆☆
…ブルーエンブレムと世界初のLEDヘッドランプがLSハイブリッドの証。特にヘッドランプ内部の細部まで造りこまれた匠の技は芸術の域に達している。
ボディ全体を見ても、細部までとても丁寧に造りこまれた作品といえる。
ここまで褒めておいて何故星2つなのか?お前はそんなにトヨタが嫌いなのか?(笑) と、思われた方も多いと思う。
その理由だが、私はレクサスLSのデザインは周りの風景や建造物と交じることによってはじめて「輝き」を見せると思うからである。
あくまでレクサスLS「単体」の外観デザインの魅力度はさほどでもない。
レクサスLSの外観デザインは、周りの風景や光の当たり方によってガラリと「見え方」が変わってくる。
私がこの事に気づいたのは、とあるデザイン誌に日本のある建物の横に置かれたLSの写真を見た時だった。
こういうデザイン手法を取り入れているのは世界でレクサスだけかもしれないし凄いことだと思うのだが、あくまで「車単体」を見ると…。それがレクサスデザインの良さでもあり悪さでもある。
内装★★★☆☆
…外観と同じく、細部まで綿密に造り込まれた匠の技の数々に驚かされる。見事な「作品」だ。
ただ、デザインを見るとこれまでの高級車の域を出ていない。平凡だ。
一部グレードにはインストルパネルにまで本革が与えられる。豪華絢爛の極みだ。
普段手が触れる部分の質感、触感も抜かりなし。さすがレクサスのフラッグシップ。
ただ、センターコンソールパネル全体にずらりと並べられたスイッチの多さはどうかと思う。大昔のベンツじゃないんだから。
居住空間はさすがVIPセダン。成人男性4人がゆったりと座れる。さらにLS600hLは後席セパレートの4人乗り。オットマンやバイブレート機能まで備わる。至福の移動時間を過ごせることは確実。
11エアバッグにプリクラッシュセーフティ、ヘルプサポート等安全装備の充実度も世界一。
総合★★★☆☆
…レクサスLS600h/600hLのエンジン排気量は5000cc。LSよりも大きなエンジンを搭載しているあたりがいかにも階級重視のトヨタらしい考え方だ。フラッグシップだからエンジンもLSよりも大きく、ということか。
ただ、その大排気量エンジンを搭載したのは何の為?2.2トンある車重の為?はたまた、「胸のすく加速」とやらの為?
確かにエコカーといえども「スピード」は必要だ。車から「スピード」を取ればそれは車ではなくなる。
ただ、この車のモーターの使い方はハリアー/クルーガーハイブリッドと同じ「電気ターボ」的な使い方ではないのだろうか。
これではエコを詠う「ハイブリッド」の主旨と若干ずれているような気がするのだが、違うだろうか。
LSの登場で私は、レクサスのデザイン哲学「L-フィネス」をようやく少し理解できたかな、と思う。
L-フィネスは深い。そして長い年月をかけて理解され、愛されていくものだ。
ただ、せっかくの世界基準高級セダンなのだから、ひと目見て引き込まれるような、「瞬間的にわかるカッコ良さ」も必要なのではないだろうか?
ファーストインプレッションで感じるパッションというか(なんかルー大柴みたいだな…)他の車に見せつけるようなわかりやすさがほしいね。
ただ、ついに「Sクラス」、「7シリーズ」、「A8」と対等な国産高級セダンが登場したことは素直に喜びたい。

